老年看護領域で働きたいなら

老年看護領域で専門性を極めるなら、老人看護専門看護師の資格を取得するのがおすすめです。他領域で働いていた看護師がいきなり取得できる資格ではありませんが、看護師としての実務経験が5年以上あり、そのうち老年看護領域で3年以上の実務経験があれば受験資格が得られます。

老人看護専門看護師の資格は、もちろん試験に合格しなければ取得できません。しかし、審査の難易度はそれほど高くなく、合格率は90%程度と高い傾向にあります。時間をかけてしっかり準備すれば、合格できる試験と言えるでしょう。

それでは、老年看護領域で働きたい看護師や老人看護専門看護師は、どのような現場が最適なのでしょうか。たとえば、医療機関の場合は病棟を備えている病院の中でも、長期療養型の病院が挙げられます。高齢者の患者が多いのが特徴で、老年看護領域の専門知識やスキルを磨くことができ、かつ活かすことも可能です。

大学病院のように患者が短期間で退院してしまうような病院より、高齢者や地域医療に力を入れている病院の方がおすすめと言えます。また、急性期医療を行っている病院でも、リハビリ施設がある医療機関なら専門知識やスキルを発揮しやすいかもしれません。

そのほか、介護施設も老年看護に携わる看護師のニーズが高いです。介護施設に入居するのは高齢者で、その中には医療ケアが必要な人も少なくありません。そのため、老人看護専門看護師の資格を大いに活かせるでしょう。